特集 「訪問看護師」をどう育むのか 地域拠点としての「大学」と「ステーション」
在宅看護に求められる看護実践能力の育成―連携教育に焦点を当てた大学の取り組み
谷垣 靜子
1
,
岡田 麻里
1
,
長江 弘子
2
,
酒井 昌子
3
,
乗越 千枝
4
,
仁科 祐子
4
,
片山 陽子
5
1岡山大学大学院保健学研究科
2千葉大学大学院看護学研究科
3聖隷クリストファー大学看護学部
4鳥取大学医学部保健学科
5香川大学医学部看護学科
pp.395-399
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102190
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国民の医療ニーズの高まりや価値観の多様化など、看護サービスに対する社会的な要請はますます高くなっている。このような背景のもと、2007(平成19)年4月に「看護基礎教育の充実に関する検討会報告書(以下、報告書)」が公表された。その内容は、1996(平成8)年8月以来の指定規則および指導要領の改正に向けての提言であった。
改正のポイントは、昨今の看護を取り巻く環境の変化に伴う、教育内容の充実と看護実践能力の強化であった。看護基礎教育については、「統合分野」を設けて、臨床実践に近い形で知識・技術を統合する案が作成され、「在宅看護論」は、統合分野に位置づけられた。
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