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月経周期にみる人格と学業成績
広井 正彦
1
1山形大学医学部産婦人科
pp.913
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206540
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月経周期に応じて感情や行動などにも変化が起こることが知られ,臨床的には月経困難症・月経前緊張症などの名で知られている。しかし,その発現頻度や症状の程度については,人種や文化の発達程度とも関連し,25〜100%にみられるとの報告が多い。
一方,月経時には不安・ゆううつ・攻撃的な感情が亢進し,性欲はむしろ低下するとされ,生理的にも運動機能,自律神経の反応性やホルモン,感覚の域値などにも変化がみられる。さらに行動的にみても夢の内容が反社会性になったり,事故や自殺などの頻度が増加するといわれている1〜4)。
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