研究報告
在宅特化型診療所と連携する訪問看護ステーションの遺族評価
佐藤 泉
1
,
小野 宏志
2
,
細田 修
2
,
青木 茂
2
,
井村 千鶴
3
,
佐藤 文恵
4
,
前堀 直美
5
,
小坂 和宏
6
,
森田 達也
3
1訪問看護ステーション細江
2坂の上ファミリークリニック
3聖隷三方原病院浜松がんサポートセンター
4きちっと居宅介護支援事業所
5レモン薬局三方原店在宅・緩和医療室
6どんぐり薬局
pp.155-159
発行日 2012年2月15日
Published Date 2012/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102117
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【目的】在宅に特化した診療所と連携してケアを実施した訪問看護ステーションについて遺族から評価を得る。
【方法】診療所で在宅死亡まで診療を受けたがん患者の遺族135名を対象に自記式質問紙調査を行なった。
【結果】有効回答97名(75%)のうち、訪問看護ステーションの訪問を受けていたと回答したものは33名(34%)であった。93%が「訪問看護師の関わりに満足だった」、86%が「診療所との連携はよかった」と回答した。「診療所の看護師とは別に訪問看護ステーションが入っていてよかった」に対しては74%が「そう思う」「とてもそう思う」であったが、26%は「そう思わない」「あまりそう思わない」であった。
【考察】評価は全般的によかったが、患者家族のニーズの違いにより診療所と訪問ステーションの訪問頻度や役割分担を患者ごとに検討する必要性が示唆された。
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