連載 “顔の見える関係”ができたあとの多職種連携とは? 連携力の評価の視点・第4回
遺族から見た多職種連携評価
池崎 澄江
1
,
福井 小紀子
2
,
乙黒 千鶴
2
,
藤田 淳子
2
,
辻村 真由子
1
1千葉大学
2日本赤十字看護大学
pp.148-152
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200390
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多様な地域でとられた遺族による多職種連携評価
前回の連載第3回では、1人の利用者を担当する3職種(医師、訪問看護師、ケアマネジャー)それぞれからの回答結果を紹介した。今回は、この利用者の家族(遺族)にアンケート調査を実施したので報告する。大きな目的は遺族による多職種連携評価であるが、多様な地域でとられた貴重なデータであるので、丁寧に集計結果をみていきたいと考える。
遺族への調査の方法については、利用者が死亡して2か月以上が経過した段階で、遺族宅に郵送配付され、大学機関宛に郵送・回収を行なった。本研究事業は、在宅医療拠点事業の活動を行なう3地域(大分県別府市、岩手県盛岡市、長野県須高地域)の協力を得て実施したものであり、遺族への直接の依頼主は3地区で異なっている。3地区で計63例に配付され、59例の返答が得られた(回収率94%)。
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