特集 わが家で看取る―当事者として在宅で
―母を看取って―訪問看護経験は役に立ったか
眞島 千歳
1,2
1(株)やさしい手支援事業部
2元そらとびねこ訪問看護ステーション
pp.896-901
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102027
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東京に戻って、そろそろ1年が経つ。2010年8月、滋賀県に住む私に、母の担当ケアマネジャーから、がんと診断されたので主治医に会ってもらいたいと連絡があった。高齢だし……と私はのんびりと構えて、9月4日に上京して一緒に外来に行く予定を立てたが、9月2日に母はひどい貧血のために自宅で倒れ動けなくなっているところを訪問ヘルパーに発見され、入院した。主治医に電話すると余命1か月だろうという。
9月12日。職場で調整を済ませ、1か月の休暇をもらい、4匹の猫を車に詰め込んで中央高速を半日かかって東京にたどり着いた。
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