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次号予告・編集後記
杉本
,
青木
pp.792
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101996
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被災地の取材直後の悪夢。街が巨大ロボに襲われ、悲鳴や火の手があがるなか、友人・家族を捜し求めて逃げ惑い、今にも踏み潰されんというところで目が覚めました。子どもっぽい夢なのですが、とてもこわかったのでした。巨大ロボはアニメタッチの単純な形のもの。災害の脅威を暗示するのだとしたら、われながら貧困な想像力です。被災地で起こったことに、想像力では追いつきません。特集座談会と巻頭特別記事では、大震災の只中にあった方々にお話をうかがいました。つらい状況が続くなか、お話くださったことに心より感謝いたします。座談会メンバーで作成した「緊急時申し送りカード」は、当社のウェブマガジン「かんかん!」からダウンロード可能です。…杉本
9月1日は、120年前に上野から青森まで、鉄道東北本線が全線開通した記念日でもあります。若干“鉄分”多めの私は、当時の興奮を想像するだけでわくわくします。今年3月12日には、九州新幹線が全線開通しました。JRホームページでは震災後の自粛のため、わずか3日間で放映中止となった記念CMが公開されています。沿道で手を振る無数の人に見送られ、山や川や街や田畑を越えて列車が進む。ただそれだけの映像なのですが、眺めていると不思議な気持ちに。どこか違う地域の記憶と重なるせいか、この国が繋がっているという当たり前のことを素朴に伝えてくれるようです。燕飛ぶ季節が過ぎたら、撫子咲く秋がまた来る。いろんなことがその繰り返しとともにあれるよう願っています。…青木
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