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次号予告・編集後記
杉本
,
青木
pp.882
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102022
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増刷を重ねる『〈JJNスペシャル〉実践!臨床栄養』を企画したきっかけは、監修の東口髙志医師に見せていただいた1枚の写真でした。こぶし大のがんを抱えて緩和ケア病棟に来られ、何も食べられず痩せ細り、余命1か月と言われていたある高齢患者さん。でも、適切な栄養サポートを行なったところ、ヒンズースクワットをするまでに回復。腫瘍も消失。なんと退院されて、その後5年間も在宅で夫婦睦まじく過ごされたそう。その方の写真の笑顔のまぶしさといったら! 在宅栄養サポートは、あまりに多様な生活のなかにあるだけに、病院とは違う難しさがあります。それを乗り越え、「食べること」「生きること」ににじり寄る、はじめの一歩を特集しました。…杉本
巻頭のマグネットステーション欄取材で、南陽寺で精進料理(目次の小写真)のご相伴に預かりました。住職手打ちうどん、地元の久田見名物油揚げ、遠藤さん差し入れのおくらハンバーグに野菜。どれも美味でした。丘の上にある境内から、遠く緑を見渡して過ごしたひと時が贅沢で、末期がんで食事が喉を通らなかった方が、この場所ならでは食が進んで、帰宅後も経口摂取できるようになったという逸話も。夏には集まった皆で西瓜割りもされるとか。余話をもう1つ。地域医療者の懇親会立ち上げであちこち盛り上げ役に努めた遠藤さんが、やれやれといざ自分の席に戻ると、「残しちゃお店に悪いでしょ」と、仲間の看護師たちに綺麗にご馳走は食べ尽くされていたとか。皆さん天晴れです。…青木
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