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次号予告・編集後記
杉本
,
青木
pp.616
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101942
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前号ニュース欄(p.518)にも載った、宮城県名取市の訪問看護師・遊佐郁さんの訃報。連載「在宅ホスピスの現場から」は、遊佐さんが生前に取り組まれた事例です。5月末に行なわれた遊佐さんの偲ぶ会と、同僚スタッフのみなさんのあの日の体験については9月号に掲載します。被災地からの声は、原発被害の福島から。宮城でも福島でも、地域に根ざした医療・福祉を行なってきた誰もが、その職能を超えて奔走し、被災の前線をまるで綱渡りでもするようにかいくぐっていた状況を知りました。名取の海岸で目の当たりにした津波の破壊力は凄まじいものでした。でも、そこで今も懸命に在宅医療・地域ケアに力を尽くされているみなさんの、人間の力の集積にも圧倒されたのでした。…杉本
現場人にとって、行政・立法の場は、とかく敬遠されがちな“お上”の世界。それも往々にして罵倒の対象でさえあるのが、洋の東西や時代を超えた事実です。ただ、ため息をつきながらでも、諦めずその時々の最善を尽くそうとする人がいます。「阪神の震災と今度の東日本との違い」として介護保険制度を座談会の席で指摘されたのは太田秀樹さん。この10年に皆さんが培われた在宅ケアの力が“どこででも”活用されるため、生のお声をまた感想としてお寄せいただければ嬉しいです。◎小社刊『看護研究』最新号(No.231)では「慢性の病いにおける他者への『言いにくさ』」に焦点を当てています。こちらもご一読をお薦めします。…青木
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