特集 ICF(国際生活機能分類)を訪問看護に活かす
地域連携におけるICFの活用法―肯定的/否定的側面を共有し,介入戦略を立てる
野尻 晋一
1
,
大久保 智明
1
,
百留 あかね
1
,
山永 裕明
2
1医療法人社団寿量会熊本機能病院併設訪問リハビリテーションセンター清雅苑
2熊本機能病院介護老人保健施設清雅苑
pp.958-961
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101740
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2001年5月に,国際生活機能分類(ICF)が採択され約10年が経過した。しかし,保健・医療・福祉の共通言語とされながらも,まだ十分に浸透しているとは言い難い。ICFは人の健康と健康に関わる要素の肯定的側面と否定的側面を包括してとらえ,その相互作用により成り立つ健康の全体像を把握する視点を提供している。そのため,疾病や障害,心身機能の側面に偏って対象者の健康を考えていると理解が困難である。
ICFは分類であり,生活機能や障害の「過程」をモデル化するものではないとしながらも,誰でもこれを使ってモデルを作ったり,この過程を異なった側面から研究したりすることができるとしている。
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