特集 ICF(国際生活機能分類)を訪問看護に活かす
ICFと今後の看護の方向性―看護はどちらに進むのか
大塚 眞理子
1
1埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科
pp.954-957
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101739
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2002年に日本語版1)が発行されて以来,ICFはリハビリテーション分野の専門職を中心に議論され,広まり,障害児教育や高齢者ケア,糖尿病などの慢性疾患のケア,さらに在宅ケアを担う専門職の間でも活用されている。高齢者の在宅ケアでは,2008年の介護保険制度の改正時に,ケアプランの立案にICFが導入された経緯があり,訪問看護では他職種と連携した実践活動のなかでICFが身近になっている。
このように保健・医療・福祉・教育の分野でICFが議論され,普及しつつあるなか,看護は今後も看護独自のものの見方で実践していくのか,それともICFのものの見方をとりいれていくのか,訪問看護師は病気をみるのか生活をみるのか?その方向性が問われている。
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