Japanese
English
研究
通園施設における発達に障害のある児と療育者の対人関係相互作用のプロセス―肯定的な側面に着目して
Social interaction process between children with developmental disabilities and preschool teachers:A qualitative study focusing on positive aspects
松島 佳苗
1
,
加藤 寿宏
1
,
新井 紀子
1
Kanae MATSUSHIMA
1
,
Toshihiro KATO
1
,
Noriko ARAI
1
1京都大学大学院
キーワード:
対人関係
,
発達
,
協業
Keyword:
対人関係
,
発達
,
協業
pp.160-167
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100416
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Abstract:【目的】本研究では,生活の中での関わりを通した支援に着目し,知的障害児通園施設における療育者と発達に障害のある児の対人関係相互作用のプロセスを肯定的側面から明らかとすることを目的とした.【方法】23名の療育者への半構造化面接を実施,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析を行った.【結果と考察】データをもとに17の概念と,《療育者の関わりの実感》を中心に位置づける3つのカテゴリが生成された.これらのカテゴリ・概念間の分析過程を通して,関わりの深まりを通じて子どもの主体的な姿が育まれること,療育者自身も関わりの達成感を得ることの重要性が示された.そして,活動を介した関わりにより,対人関係が育まれることが明らかとなり,作業活動を治療媒体とする作業療法の視点が対人関係の支援にも有用であることが示唆された.
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