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編集後記
伊藤
,
杉本
pp.676
発行日 2010年8月15日
Published Date 2010/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101677
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●「やふぁやふぁ」と吹く風に包まれるようにゆったり過ごしてほしいと,レスパイトケア施設うりずん命名の由来を書かれた高橋論文,訪問看護との顔の見える関係を切望する加部論文。そして3つのステーションから小児訪問看護の取り組みを寄せていただき特集としました。下地論文には,昨年の本誌2月号「人工呼吸器から離脱し,自発呼吸を取り戻した小児のケース」(14巻2号,p. 111-115)の元気なA君の写真があります。……伊藤
●今月は現場月間だった。いくつかの診療所・ステーションの導きで,往診・訪看に同行させていただき,20数軒のお宅にお邪魔した。目を奪われたのは,壁に飾られた絵や写真だ。どんな家にも必ずあった。いろいろなシーンがあった。都心の集合アパートに生保で一人暮らしする治療の手立てないAさん宅には,その暮らしぶりには不似合いな豪奢な額縁の油絵が,狭い一間の一番いい場所に飾られていた。聞けば,故郷の湖を描いたもので,何十年も前に購入したという。色褪せた,でも美しい絵だった。在宅医療が,その人固有の年月の積み重ねとともにあることをほんの少し肌で感じた。私をご自宅に招き入れてくださったみなさんに感謝します。……杉本
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