特別記事 東京都認知症対策推進会議医療支援部会報告書
「認知症の人と家族を支えるための医療支援体制のあり方」の概略
小林 由香子
1
1東京都福祉保健局高齢社会対策部在宅支援課
pp.662-667
発行日 2009年8月15日
Published Date 2009/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101395
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平成20年8月現在,都内の何らかの認知症の症状がある高齢者(日常生活自立度Ⅰ以上)は約29万人,都内の高齢者約241万人の約12.0%と推計されている(表1)。都内の高齢者人口は,今後10年で80万人以上増加し,平成27年には4人に1人が高齢者という時代を迎えることから,急速な高齢化に伴って今後増えることが予想される認知症の人・家族に対する支援体制の構築は,まさに喫緊の課題となっている。
今般,東京都認知症対策推進会議・医療支援部会から「認知症の人と家族を支えるための医療支援体制のあり方」(以下,医療支援部会報告)について報告されたので,その概略と今後の東京都の取組を紹介する。
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