ほっとらいん ふろむ ほんごう
最新工学技術による認知症・記憶障害のケア―セミナー「認知症と記憶障害の方への工学的支援」開催
pp.401
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101328
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3月15日(日),東京電機大学神田キャンパス(東京都千代田区)においてセミナー「認知症と記憶障害の方への工学的支援」が開催された。
記憶機能のどの部分に働きかけるかをきちんと把握して工学的支援を実施することが重要,との加藤元一郎氏(慶應義塾大学医学部准教授)による招待講演「記憶障害の病態とその治療」で幕を開けた本セミナー。続いて本間昭氏(東京都老人総合研究所)が「認知症の理解」と題し,徘徊中の事故死や息子による経済的虐待など,多くの事例を通して認知症の方が置かれている現状を概説。その後,安部伸治氏(ATR知能ロボティクス研究所室長)による総括報告が行なわれた。安部氏は遠隔傾聴システムの実験についてふれた後,利用者に反応するぬいぐるみ型メッセンジャーシステムの開発を紹介。生活管理の支援手段として実現が期待される。
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