実践報告
ケアマネジャーとして緩和ケアに関わって―「入院はしたくない」「最期は家で迎えさせたい」
石崎 テル子
1
1庄内医療生活協同組合協立ケアプランセンターあおば
pp.224-227
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101282
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はじめに
ケアマネジャーとして,これまでは介護保険サービス利用の主たる目的「自立」を促すことを目的としたサービス計画の立案を多く日々の業務としてきた。しかし,最近では終末期に緩和ケアを導入する利用者への関わりも増えてきている。病状が緩徐に,あるいは日々悪化していくなど,さまざまな病態を呈することから医療,特に主治医や各サービス提供事業所との綿密な連携が求められるのも終末期緩和ケアの特徴と考える。そして,限りある「生」の延長線上にある「死」をどう迎えていただくかは,切れ目のない継続的な医療と介護の連携でしか成り立たないことは言うまでもない。
2007(平成19)年4月,山形県鶴岡市と三川町を中心とした鶴岡地域が厚生労働省の第3次対がん総合戦略事業である「緩和ケアプログラムによる地域介入研究」の介入地域に選定された。
当地区では「庄内プロジェクト」と呼称しているが,早期からの緩和ケアの推進と在宅ケア連携体制を確保することを目的とした研究であり,その活動の一環として地域カンファレンスがある。
ケアマネジャーとして関わった緩和ケアの実際について報告したい。なお,掲載にあたってはご家族の了解を得ている。
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