特別記事 シンポジウム「この町で健やかに暮らし,安心して逝くために―緩和ケアが実現できる地域づくりをめざして」
緩和ケア病棟での最期の時間
関 茂樹
1
1救世軍ブース記念病院緩和ケア科
pp.127-130
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101541
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私は西原明さんの最期にかかわらせていただいたホスピス医です。西原さんについて,それぞれの立場から語っていただくと,一人の人がいろんな顔をもっていることがわかり,そのどれもが西原さんその人であるというふうに思います。
写真は,2008年12月16日,毎日新聞の1面に掲載されたものです。武市さんというプロのカメラマンが撮った写真です。普通の人だったら,なかなかカメラを意識して,こんな顔はできない。これができるのが,彼の凄さではないかと思います。この写真が掲載された日の翌日,中村先生から,病院の連携室を通して西原さんを紹介されました。西原さんは,奥様と,毎日新聞の萩尾さんと3人で,中村先生の紹介状(確かレスパイトと,何かあったときに最終的にお願いするかもしれないという内容)持参で外来に来られました。
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