ひとやすみ・99
いかに最期を迎えるか
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.667
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104623
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- 文献概要
生を受けし者は必ず死を迎え,いかに死を迎えるかが大きな問題となっている.私自身はまだ死を差し迫った問題と意識はしていないが,同世代の患者さんを看取るたびに自分の死生観を持つ必要性を強く感じている.
私が小さい頃の昭和30年代までは医療機関が充実してないこともあり,自宅で死亡するのが一般的であった.「隣のおばあさんが近頃ご飯を食べなくなった」と聞くと,両親は「じゃ,1週間位かな」と語り,見舞いに出かけた.そして予測に違わず1週間後には,親族に見守られ黄泉の世界に旅立った.
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