特集 2003年を振り返って―在宅ケアサービスの現状と展望
介護報酬改定の荒波をどう乗り切るか―「都筑丸」の航海記録より
松田 栄子
1
1都筑医療センター訪問看護ステーション
pp.924-927
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100812
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報酬改定の波は防げない
4月の介護報酬の改定を受けて,正直なところ「なるようになるさ……」と半ばなげやりな気持ちになりながらも,平成15年度の予算を組んだ。
まず,訪問看護では緊急時訪問看護加算の大幅な引き下げがあった。当ステーションでは,なんと月に70万円減収の計算である。この減収分をカバーするために,それまで全利用者に占める加算対象者率は70%だったのだが,100%に近づけるように,新規の利用者はできるだけ加算をかけてもらうようにした。しかし,だからといってそう簡単に100%になるものではなく,年間売上にすると800万円減収の痛手は大きい。
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