連載 管理者日誌・1【新連載】
都筑医療センター在宅チーム―チームワークづくりのために
松田 栄子
1
1都筑医療センター訪問看護ステーション
pp.63-65
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901218
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9月のある土曜日の夜,区内のインド料理の店で歓送迎会を行なった。出席者は,区医師会の医師10人,ステーション看護婦11人,ヘルパー15人,事務員2人の総勢38人で店を借り切った。出産のために休職する看護婦とヘルパー,転職する理学療法士,学業に専念するヘルパー,それぞれの門出を祝い,新しく入ったヘルパーを紹介すると,それぞれのテーブルで辛いの辛くないのとにぎやかにインド料理を口に運ぶ。
席は特に決めていないが,なんとなくそれぞれ気の合った者同士テーブルに着く。医師会の会長であり当ステーションの理事でもあるN医師は,主任看護婦のIと奥のテーブルに喫煙席をつくって2人でスパスパと煙草を吸っている。ステーション担当理事のS医師はヘルパーたちにニコニコとお酒を勧めている。子供を夫に預けて出てきた若い看護婦たちは,料理とお酒とおしゃべりに忙しい。ヘルパーたちのテーブルはやけに盛り上がって笑いが絶えない。40人の在宅患者を持つK医師は,気になる患者さんについて担当看護婦と頭を悩ませている。私はというと,来年老健施設をつくるM医師に看護婦を探してくれと相談されていた。
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