リハニュース【Topics】
介護報酬改定(2)
石川 誠
1,2
1日本リハビリテーション医学会
2医療法人社団輝生会
pp.172-175
発行日 2016年2月18日
Published Date 2016/2/18
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2015年(平成27年)介護報酬改定の基本的考え方
2015年度介護報酬改定の基本的考え方は,(1)中重度の要介護者や認知症高齢者への対応の強化,(2)介護人材確保の推進,(3)サービス評価の適正化と効率的なサービス提供体制の構築,以上の3点が挙げられている.特に(1)については以下の4点が強調されている.
① 中重度の要介護者や認知症高齢者となっても,住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるように,在宅生活支援サービスの充実を図り,「地域包括ケアシステム」を推進する.さらに中重度の要介護状態になっても無理なく在宅生活を継続できるように,24時間365日サービスの在宅生活を支援する定期巡回・随時対応型訪問介護看護をはじめとした「短時間・一日複数回訪問」や「通い・訪問・泊まり」といった一体的なサービスを組み合わせて提供する包括報酬サービスの機能強化を図る.② 活動と参加に焦点を当てたリハビリテーション(以下,リハ)の推進として,リハの理念を踏まえた「心身機能,活動,参加」の要素にバランスよく働きかける効果的なリハの提供を推進するため,「活動と参加」に焦点を当てた新たな報酬体系の導入や,質の高いリハの着実な提供を促すためのリハマネジメントの充実等を図る.③ 看取り期の対応を充実・強化するため,施設においても看取りの取り組みを重点的に評価する.④ 施設等の入所者が摂食・嚥下機能の低下等により食事の経口摂取が困難になっても,自分の口から食べる楽しみを得られるように多職種による支援の充実を図るとした.
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