特集 在宅経腸栄養/PEG利用者の支援
在宅PEG患者の合併症と固形化栄養の知識
蟹江 治郎
1
1ふきあげ内科胃腸科クリニック
pp.1016-1021
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100730
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年,高齢人口の増加に伴い,脳血管障害や認知症により,長期にわたる経管栄養を必要とする症例が増加しつつある。従来このような患者に対して経鼻胃管が広く行なわれてきたが,近年では経鼻胃管よりも長期管理が容易である経皮内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy;以下PEG)を用いた経管栄養管理が普及し,経鼻胃管と置き換わりつつある。その変革は在宅においても同様であり,在宅におけるPEG管理に対しての要望は高まりつつあるといえる。
そこで本稿ではPEG合併症についての考え方と,在宅で多く経験される合併症である胃食道逆流,下痢,栄養剤リークへの対処策となる固形化栄養について述べたい。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.