レポート
「在宅登録119」報告―訪問看護と地域連携の実践から
根食 ひさ江
1
1茨城県看護協会土浦訪問看護ステーション
pp.422-426
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100677
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はじめに
平成12年10月から茨城県土浦消防署において,「特定在宅療法継続者登録制度」略して「在宅登録119」がスタートした。この事前登録制度は,当ステーションで担当している3歳の気管切開児が緊急搬送された際に多くの課題が表面化したため,訪問看護師から消防署に働きかけたことが発端となって発足した。
人工呼吸器をつけた小児が家に帰るのは専門家から「無謀だ」と言われた時代があった。しかし,近年在宅医療の進歩や在院日数の短縮などに伴い,医療依存度の高い患者の在宅移行は増加傾向にある。
このような患者が在宅で生活する場合,緊急時の対応に対して家族は不安が大きい。 消防署との連携により,今回の事例を通して良い結果が得られたので,本稿では「在宅登録119」発足の経緯と現状を報告する。
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