今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス
体外受精の準備
1.日産婦学会への登録手続きと報告
日産婦学会への登録手続きと報告
斉藤 英和
1
1山形大学医学部産婦人科
pp.937-941
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902196
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日本では1983年に東北大学で初めて体外受精・胚移植の成功が報告されて以来,この領域はここ10年の間に著しく進歩し,多くの施設で日常診療に用いられるようになった.
この関連の治療法には体外受精・胚移植をはじめ配偶子卵管内移植,胚卵管内移植,胚・卵の凍結保存,顕微授精などがあり,この生殖補助技術は不妊症治療になくてはならない治療法となってきている.日本産科婦人科学会は体外受精・胚移植法などの治療法が不妊症の治療として安全に広く臨床応用されるために数回の会告を産科婦人科学会雑誌に掲載してきた.この領域は人の生命を扱う領域であり,この領域に携わる者はつねにすべての操作に細心の注意を払うと共に疑問が生じた際にはつねに,この学会の会告や解説を参照し,各施設の倫理委員会を開催したり,学会に問い合わせすることがたいせつである.
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