特集 小児訪問看護の基本を学ぶ
調査からみた小児の訪問看護の現状と課題
及川 郁子
1
1聖路加看護大学小児看護学
pp.373-379
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100670
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はじめに
今回紹介する調査は,1999年より2001年の3年間にわたり,社会福祉・医療事業団(子育て支援基金)の助成金を得て行なった調査の一部である。
医療の発展に伴い,医療機器を装着し,また医療処置を継続しながら地域で生活できる子どもたちが増えている。そのような子どもたちがよりよく地域で生活していくには,訪問看護ステーションの役割は欠かせない存在である。
しかし,小児の訪問看護が,実際どの程度行なわれているのかあまり明らかにされていなかった。そこで,小児の訪問看護の実態と課題を明らかにすることを目的に調査を行なったものである。
今回はその中から,訪問看護ステーションへの調査を中心に概観し,訪問看護ステーションの役割や課題ついての私見を述べたい。
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