特集 小児訪問看護の基本を学ぶ
小児訪問看護に必要な知識と技能
澤田 和美
1,2
1東京医科大学大学院保健衛生学研究科
2東京医科大学大学院小児・家族発達看護学
pp.366-372
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100669
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はじめに
疾患や障害を持つ子どもにとって,入院生活ではなく家庭で療養することが本来の生活である。子どもは家族と生活することで心と体が成長発達していく。そして疾患や障害を持つ子どもが,仲間や他者との関わりを通して発達していけるように,医療を継続しながら家庭で生活していくための支援が必要になる。さらに,在宅ケアを継続することを可能にするために,医療・福祉・教育の連携の促進が求められている1,2)。
訪問看護は,小児の在宅療養を支えていくための要となっており,本稿では小児訪問看護に必要な知識と技能について論じる。さらに,いくつかの具体的な状況を述べ,訪問看護が果たすべき役割について考える。
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