訪問看護ステーション管理月誌・19
訪問看護ステーションの現状と今後の課題
清崎 由美子
1
1医療法人財団石心会訪問看護ステーション
pp.736-740
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902407
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準備期間が少ないまま,なだれ込むように始まった介護保険.訪問看護業務と居宅介護支援業務との兼務のなか,予想をこえる繁雑な事務作業や連絡調整に追われながら3回の保険請求作業が終わった今,経営的なことやサービスの質など,いろいろな問題点が見え始めています.
当法人には川崎地区に3か所の訪問看護ステーションがあり,1993年から訪問看護サービスを提供しています.この1年,介護保険が始まるに当たって考えられる問題点を想定し,その対策を検討してきました.本誌5号において,介護保険が訪問看護に与えるマイナスの影響として,①現場の訪問看護婦の裁量権が大幅に制約される,②訪問看護の利用回数が減る,③訪問看護ステーションの経営が圧迫される,という3つの問題点を提示しました.介護保険が始まって3か月間の訪問看護ステーションの現状をもとに,それら問題点がクリアできたのか,新たな問題点はないか,訪問看護ステーションの今後の課題は何かについて考えてみたいと思います.
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