研究報告
―学生論文―在宅看護論実習における学生の学び―在宅ターミナルケアの実際を通して
石原 倫美
1
,
佐枝 野々香
1
,
藤原 あずさ
1
,
入江 安子
2
1奈良県立医科大学看護短期大学部
2奈良県立医科大学医学部看護学科地域看護学
pp.212-216
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100407
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緒言
在宅看護論が看護の基礎教育に組み込まれて10年が経過し,在宅看護論実習への関心も高まってきている。学生にとっての在宅看護論実習は,訪問看護師と患者や家族とのやりとりを実際に体験できる場である。多くの学生は,この体験を通して「患者さんや家族の声に耳を傾けることが大切だと学んだ」と話している。これは,在宅看護論実習が学生にとって単に在宅看護論の特性を学ぶだけでなく,看護そのものを問い直す場として位置づけられることを示している。
在宅看護論をキーワードに医学中央雑誌で検索すると,2000~2005年の期間に48件を抽出することができた。その内訳は,在宅看護論の指導を含む学習方法に関する研究が23件と最も多く,学生の学びに関する研究が7件,在宅看護論の現状と課題の分析が4件,その他14件であった。
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