特集 認知症を正しく理解する
認知症ケアは高齢社会の重要課題―訪問看護師に期待すること
杉山 孝博
1
1川崎幸クリニック
pp.11-16
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100368
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全人口に占める65歳以上の人口が20%を超え,ますます高齢化している日本において,認知症ケアは非常に重要な問題になっている。認知症高齢者は2005年に169万人,2015年には250万人と予測され,介護保険の要介護認定者の2人に1人は何らかの認知症症状があるともいわれている。
また,2005年の一人暮らし高齢者世帯数は386万世帯であるが,これに65歳以上の認知症出現率約8%を考慮すると約30万人となり,今後一人暮らしの認知症高齢者の地域ケアが最も深刻な問題となるのは間違いない(認知症になると,家族との同居や施設入所に移行する場合があるので,この数字ほどにはならないにしても)。
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