実践報告
パニック状態の介護者への援助を通して学んだこと―家族生活力量アセスメントスケールを使用して在宅生活の継続を図る
亀岡 留美
1
,
河田 由美子
1
,
藤井 智子
1
,
仕田原 明珠
1
1訪問看護ステーションくじば
pp.945-950
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100357
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はじめに
家族生活力量アセスメントスケールは,家族ケア研究会によって考案されたツールである(表1,2)1)。私たちは,さまざまなステージの対象者に家族生活力量アセスメントスケールを使用し,在宅療養者の家族支援に役立てている2)。
今回,在宅で母親の導尿を行なうことに強い不安感を感じ,パニック状態に陥った介護者に関わり,家族生活力量アセスメントスケールを使用して客観的に援助方法を考えながら,利用者と介護者の望む生き方を支えることができた。その結果,さまざまな困難に直面しながらも,現在も在宅生活を継続できている。この間の家族生活力量に応じた関わりを報告するとともに,今後もできるだけ長く在宅生活を継続していくための要素について考察したので,ここに報告する。
なお倫理的配慮として,①所属機関名や個人名は匿名である,②研究報告以外に使用しないなどの説明を行ない,同意書を取り交わしている。
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