Japanese
English
資料
訪問看護における認知症高齢者の糖尿病ケア―家族生活力量アセスメントスケールを活用したケアの実践
Care of a Elderly Person with diabetes in Home Using Assessment Scale of Family Health Life Ability(ASOFH-LA): A case Report
小松 桂
1
,
久保田 睦子
2
,
河原田 まり子
3
Katsura Komatsu
1
,
Mutsuko Kubota
2
,
Mariko Kawaharada
3
1訪問看護ステーションけいふぁ
2北海道大学大学院保健科学院博士後期課程看護学コース
3北海道大学大学院保健科学研究院
1K-pha Visiting Nursing Station
2Graduate School of Health Sciences, Hokkaido University
3Faculty of Health Sciences, Hokkaido University
キーワード:
家族生活力量
,
高齢者
,
糖尿病ケア
,
訪問看護
Keyword:
家族生活力量
,
高齢者
,
糖尿病ケア
,
訪問看護
pp.187-192
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
認知症症状を呈する2型糖尿病高齢者の家族に対し,家族生活力量アセスメントスケールを用いて家族生活力量を査定した.また,長谷川式スケールにて認知力の評価を行い,本人と家族それぞれに目標を設定し療養指導を行なったところ,特に「健康問題対処力」,「介護力・養育力」,「家事運営力」,「役割再配分・補完力」の向上を認め,本人も家族にも良好な行動変容を認めた.行動変容が認められたのはアセスメントから導かれた内容を参考に,本人と家族の能力に合わせて継続可能な目標を設定できたためと考える.
家族生活力量アセスメントスケールを活用することは,複雑な家族の機能を査定することに役立ち,家族生活力量をもとに家族間の生活の折り合いがつけられるような支援を行うことによって,家族の潜在能力を向上させていくことが可能であることが示唆された.
Copyright © 2012, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.