研究報告
在宅ターミナルケアを選択した家族との関わり―家族生活力量アセスメントスケールを使用した80日間
宮口 恵子
1
,
河田 由美子
1
,
藤井 智子
1
,
仕田原 明珠
1
1訪問看護ステーションくじば
pp.449-454
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100521
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はじめに
多くの人は一生の中で大切な人との別離を体験する。それが愛する家族であれば,身を切られるほどの苦しみであろう。今回,私たちは,ターミナル期にある45歳のT氏の家族と関わった。家族は,少しでも最後の日々を住み慣れた家で過ごさせようとした。
私たち看護師は,T氏と家族の望みをかなえるために,T氏や家族とともに「共苦」の姿勢1)を最重要視した。また看護専門職として,効果的・効率的な援助はどうあるべきかを模索し,家族に家族生活力量の概要をアセスメントすることから開始した。結果,家族生活力量アセスメントスケール2)(表1)を用いることによって,私たちの援助の方向性を客観的に把握することができたのでここに報告する。
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