特集 認知症の人と家族をどうサポートするのか
認知症をめぐる現状と課題―本人と家族に何が起きているのかを知り,専門職の役割を考える
沖田 裕子
1,2
1大阪市社会福祉協議会大阪市社会福祉研修・情報センター相談支援課
2大阪市立大学生活科学部
pp.438-445
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100148
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本人の体験に耳を傾けることの重要性
2004年10月に京都で,国際アルツハイマー病協会(ADI;Alzheimer's Disease International)の第20回国際会議が行なわれた。この会議では,国内外から8名の認知症の人が分科会などで自らの体験を語り,本人の体験に耳を傾けることの重要性をあらためて実感させることとなった。この会議の後も各地で自分の体験が語られはじめている。
これまでも日本の中で認知症の本人の声を聴き,どのようなケアが求められているのか,また必要なのかについて追求されてこなかったわけではない1,2)。
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