連載 チーム医療の現場から医療制度を考える・8
在院日数短縮に伴う問題
中澤 堅次
1
1済生会宇都宮病院診療部
pp.638-641
発行日 2002年8月10日
Published Date 2002/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902145
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ベッド数が多く,在院日数が長くならざるを得ない日本のシステム
急性期病院で在院日数短縮が進められています。今回は改めて,「なぜ,在院日数短縮なのか」を考えてみたいと思います。
日本の急性期病院は,国民1人当たりのベッド数が欧米と比較して多く,在院日数も圧倒的に長いということが知られています。厚生労働省は,日本の入院診療は非効率的だという見方をしており,政策面でも効率化を前面に出しています。しかし,こうした単純な比較は,対象とする急性期病院の機能が,それぞれの国によって違うために,そのまま鵜呑みにできない現実があります。
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