早期退院計画・8
平均在院日数の短縮対策
広瀬 周平
1
,
田淵 正登
2
1岡山済生会総合病院
2岡山済生会総合病院企画部
pp.658-660
発行日 1998年7月1日
Published Date 1998/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902459
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当院では,病床の有効利用を図り,新入院患者の入院を円滑に行い,併せて,長期にわたる入院の防止に努めることを課題として協議する病床利用検討委員会が1988年以来設置されている.この委員会の使命は,平均在院日数の短縮にほかならない.
岡山市は人口62万人の中核都市で,当院はこの北西部に所在する,結核病床20床を含む563床の公的病院である.疾患別の特徴としては,消化器疾患が多いのと,悪性疾患が多いことである.高齢者は年々増加し,また再発癌例も少なくなく,納得のいく診療を行いつつ入院期間を短縮するには相当の困難を伴うことが多い.ここでは1989年度以来の約9年間における平均在院日数短縮の状態と,今後の課題について述べてみる.
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