早期退院計画・4
在院日数短縮対策の現況
渡邉 登志男
1
1岩手県立中央病院
pp.87-90
発行日 1998年1月1日
Published Date 1998/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902319
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はじめに
わが国の病院における平均在院日数が欧米諸国に比べて著しく長いという指摘は,かなり以前より多くの場でなされていたが,それが病院を取り巻く施設やシステムの整備には向かわないまま,医療費の高騰を抑制する対策の一つとして長期入院の是正という表現で病院側の努力に任された.この問題に対する病院の対応は,その規模,開設母体,地域医療とのかかわり方,その他の条件によって異なるのが当然であるかも知れない.
ここに述べるのは,結核病床45床を含む730床の自治体立病院における,新築移転してからの10年間における平均在院日数の変化と,それに関与したと考えられる因子の考察から導かれる在院日数短縮対策の問題点と今後の課題である.
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