早期退院計画・10
平均在院日数短縮の対策
赤尾 元一
1
1下関市立中央病院
pp.78-81
発行日 1999年1月1日
Published Date 1999/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902606
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現在,病院では平均在院日数の短縮が病院運営の一つのキーワードとなっています.これも,わが国の病院の平均在院日数が,欧米諸国に比べて著しく長いという指摘があります.確かに1992年の報告でも,日本が36.2日に対して,アメリカが8.8日,ドイツが15.8日,フランスが11.7日,イギリスが12.3日と大差があります.また,医療費削減策をとる厚生省にしても,長期入院は,医療費の非効率化を生んでいるということで,全国的に1980年代に増えた余剰の病床数を規制することと並行して,在院日数の短縮化が進められています.
そこで,疾病の治癒にはそのような大差はないはずであり,わが国の適正な在院日数という考えもあるでしょうし,当院の対策を述べて,今後の課題としたいと思います.
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