特集 これからの看護管理者がもつべき視点と発想
社会とのコミュニケーション―患者・家族の思いを社会に伝える役割
迫田 朋子
1
1日本放送協会
pp.22-23
発行日 2002年1月10日
Published Date 2002/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902100
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現状を客観的に,社会に向けて発信
「看護管理」という言葉がどこまでの意味を指しているのか,理解が十分でないとは思うのだが,看護職を率いる立場の人たちの役割として,これからますます重要だと考えるのは,医療現場の現状を客観的に社会に伝えていく仕事である。それは,生命倫理の議論のなかのキーパーソンということもあり得るし,医療制度をよくしていく上での現場の声ということでもある。さらに医療事故を防ぐために医療従事者の厳しい環境を訴えるという役割でもある。
現場にいて,なおかつ医師やほかの医療従事者とも対等であり,ある程度物事を客観的にとらえなおす力をもった人たちが,社会に向けて発言していくことが,今,求められていると思う。
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