特集 ケアの質を支える記録
POS診療情報認定士制度のねらい
隈本 博幸
1
1小倉第一病院看護部
pp.598-600
発行日 2001年8月10日
Published Date 2001/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902066
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はじめに
当院は,血液透析を中心とした腎臓・糖尿病の専門病院である(表1)。透析医療では,チーム医療の円滑化なくして,透析者のQOLの向上は得られないといっても過言ではない。では,チーム医療を円滑にするにはどのようにすればよいのか。それは,チーム全体が抱えている多くの医療情報を上手く整理し,情報の共有化を可能にすることだと思われる。
当院では,POS(Problem Oriented System)による記録を病院全体に浸透させ,全職種による合同記録に取り組むなど,情報の共有化を図っている(図1)。経過記録は,SOAPあるいはDARで記載され,同一紙面に経時的に医師と看護婦,その他コメディカルスタッフが記載している。多くの職種が同一紙面に経過記録を書くことは,客観性に優れた記録となり,問題が明確化し,ケア内容が充実してくる。
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