特集 スキルアップ心不全治療―診断からフォローまで
ねらい
阿古 潤哉
1
1北里大学医学部循環器内科学
pp.807-807
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000853
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心不全は,心臓の機能が低下し,全身が要求する心拍出量を保てなくなり,肺や全身のうっ血などをきたす症候群である.心不全の疾患概念はここ数十年の間に大きく様変わりし,心臓のみの疾患という理解から全身の神経体液性因子の破綻という理解に変わりつつあり,それに伴い薬物療法が大きな変貌を遂げてきた.特に左室駆出率の低下した心不全は治療法の大幅な進歩により大幅な予後の改善が望めるようになり,左室駆出率が保たれた心不全においてもようやく治療に進歩がみられるようになった.心不全治療においては,薬物療法のみならず非薬物療法も選択肢に加わってきつつある.
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