特集 外来で見逃さない危険な疾患,相談すべき症例―気づくコツ,つなぐヒント―
ねらい
三宅 康史
1,2
1帝京大学医学部救急医学講座
2帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター
pp.1303-1303
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001003
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長く医者をやっていると,外来で見逃した危険な疾患,専門医にすぐに相談すべきであった症例がいくつも思い浮かんでくる.その数を増やさないよう本特集では,外来に歩いてやってきた患者の見落とすと重大な病態に進む危険なサインや,すぐに専門医に相談すべき訴えを取り上げて,“気づき,つなぐ” を考えていく.一方,日常診療のなかで,こちらの見立ては違っていたけれども相談先の先生に何とかしてもらい事なきを得た経験や,診断名がわからないままに可能性の高い疾患をカバーしつつ治療を続けている間に,なぜか病状が改善してきた経験もする.それをそのままにしないで,結局,病名は何だったのか,その最初のきっかけとなる症状や所見の特徴はどこにあったのか,なぜ診断にたどり着かなかったのか……結果オーライだった症例についても,奏効した治療はどれだったのか,どうやれば見分けられたのか,をうやむやのままにしないで納得するための “コツとヒント” を考えてみる.
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