特集 ある看護チームの挑戦―『脳治療革命の朝』の現場から
[対談]21世紀に引き継ぐ医療・看護―共に創る医療をめざして
柳田 邦男
,
川島 みどり
1
1健和会臨床看護学研究所
pp.645-655
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901998
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『脳治療革命の朝』が生まれた背景
川島 柳田さんの最新刊『脳治療革命の朝』(文藝春秋刊)を,隅々まで読ませていただいて,本当に感動しました。早速,日本大学医学部附属板橋病院の救命救急センターの見学に行って,婦長の松月さんを中心にしたベッドサイド・カンファレンスに参加させていただきました。ちょうど,脳低温療法を受けている患者さんがいらっしゃいましたので,その方のモニタリングを含めて,そこで行なわれている医療のすべてをつぶさに見せていただきました。
実は,私は救命救急センターを見たのが今回初めてだったんです。ドラマ『ER』で見るように,もっと騒然とした状況かと思っていたら,意外と静かでした。モニタリングの音が聞こえるだけで,プライマリナースが1対1でそばに付き添っていました。いのちと向き合ってケアをしている人の姿が見えて不思議な感じがしました。
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