特集 ある看護チームの挑戦―『脳治療革命の朝』の現場から
私の目に映った救命医療の看護―脳低温療法に挑むチームが教えるもの
柳田 邦男
pp.639-644
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901997
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いのちを支えるケアの力
日本大学医学部附属板橋病院の救命救急センターに脳低温療法の取材で出かけるようになったのは,1995年からである。それ以来5年余りの間に,脳低温療法を受けた多くの患者・家族に出会い,劇的に生還した人や不幸にして意識が戻らずに亡くなった人などさまざまなケースを目のあたりにしてきた。そして,感動したり,考えさせられたりした数々の場面が,脳裏に刻まれた。
私が『脳治療革命の朝』に書いたいくつものドラマのなかから,何はともあれ,2つの場面を紹介したい。いずれも,日本大学医学部附属板橋病院の救命救急センターでのことだ。
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