特集 婦長・主任のための看護過程と看護診断
看護過程・看護診断の基本を振り返る―新人教育の前に確認したい知識
数間 恵子
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1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
pp.671-677
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901975
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はじめに
看護は人々の健康を増進するとともに,健康に関連した問題や困難を解決・改善することを目的としている.その目的を達成するための方策として,どのように看護を提供するかに関連した,さまざまな手段や方策を表す用語がある.たとえば,看護過程,看護診断,NANDA(北米看護診断協会)の看護診断分類などである.
日本の看護実践は多くを米国にならい,看護を記述する用語も,多くを輸入してきた.しかし,輸入される時期や紹介のされ方の相違によって,それらの用語は必ずしも脈絡をもって持ち込まれてきたとはいいがたい観がある.そのためか,それらの用語を相互に関連づけて捉えることが困難な現状もあるようである.
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