学生の広場
看護過程を振り返えることの意味
堀内 孝依
1
1国立多磨全生園付属看護学校
pp.317-320
発行日 1983年3月1日
Published Date 1983/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919814
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はじめに
私たちは何かを行った時,とかくその結果を早く知りたがる傾向がある。それも自分の立てた計画が自分なりに一生懸命考えたものであればあるほど,期待も大きく結果が気になるものである.
しかしその対象が患者であるとき,看護者がとらえたニードと患者自身のニードはそれぞれが置かれている状況の違いから要求度は違ってくるように思う.特に疾病にり患し,入院生活を余儀なくされ,規制された生活のなかで要求を満たすことは難しく看護上でも問題となるところである.そこで看護者がいかに患者のニードを満たすかが問われるが,私は今回の実習で患者へのかかわりの過程をどう把握し,どの段階でその評価を行えば効果的かを考え,何回も看護計画を修正してかかわったが,満足できる答えは返ってこなかった.そこでその原因を,看護過程を見つめ直すなかで考え,評価の基準をどこに置いたらよいかを明らかにしたいと思う.
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