Managementに役だつ海外文献
変化に対応する看護実践と教育を
草刈 淳子
1
1千葉大学看護学部
pp.356-357
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901956
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過去10年間にアメリカの医療システムは,①マネージドケア,②統合された提供システム,③役割の再定義,の3つの潮流の影響により大きく変化した.多くの看護婦は,この医療システムの急激な変化に直面したが,3つの潮流は看護にどのように影響したのだろうか.
連邦政府による初の老人保険制度が導入された1965年7月当時,在米中の筆者は,地域の動揺を目にした.老人患者が病院へ押し掛けるものの,医師や看護婦が不足し,アメリカの医療は危機に陥り,その年以来急速に変貌した.特に1983年,医療費抑制のために,DRG(Diagnosis Related Groups)による1件当たり定額支払い方式となってから,さらに変化が促進されたといわれる.1965年当時GNP対比5.9%であったヘルスケアコストは,昨年は14%になった.
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