特集 看護―生命にかかわる仕事
「変化の世紀」への対応
藤田 八重子
1
1昭和大学医学部附属看護専門学校
pp.27-32
発行日 2000年1月25日
Published Date 2000/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902191
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はじめに
現在の職場である本校を卒業してから約30年,私はその間,臨床現場で14年,その後基礎教育の現場へと転換した.基礎教育に携わってからの職務は,看護専任教員として学生の教育に,教育主任として教育運営を,そして現在は副校長として学校運営の全般にかかわる業務を預かっている.
この15年間に看護婦養成所3年課程の教育内容は,過密なカリキュラムからゆとりの教育をめざしたカリキュラム改正が2回おこなわれ,緩やかではあるが各学校の特色をもたらす裁量権が得られた.かねてから議論の必要が問われながらも,遅々たる運びとなっていた「看護専門学校卒業生の大学編入学資格」問題も,1998年8月ようやく学校教育法施行規則の一部改正の省令が出され「実施」が報じられた1).教育改革として大きな前進であるが,実際的な運用となるとさまざまな性質の問題が輻輳する.
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