調査研究
外来糖尿病患者に対するプライマリ・ナーシングとその評価―社会保険船橋中央病院の例
尾崎 章子
1
,
横村 妙子
2
,
数間 恵子
3
,
小川 陽子
4
,
佐藤 芳乃
4
,
徳田 スイ
4
,
長岡 美紀子
4
,
中島 セコ
4
,
浜地 りつ子
4
,
梁井 文子
4
,
平沢 ヨシ子
4
,
松永 光代
4
,
毛利 幸枝
4
1東京医科歯科大学大学院博士(後期)課程
2社会保険船橋中央病院
3東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
4社会保険船橋中央病院看護部
pp.52-59
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901944
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はじめに
社会保険船橋中央病院(以下当院)内科外来の通院患者には,糖尿病が最も多い.糖尿病は,セルフケアの重要性において,慢性疾患の中でも最も典型的なモデル1)といわれている.疾患のコントロールにより予後が異なり,その管理は長期にわたるうえ,毎日の負担という点では他に類がない1).患者が糖尿病ケアを毎日の生活に取り入れ,療養生活を再構築し,ケアを継続していく上では,さまざまな困難や問題を抱えていることが多く,しかもそれらは患者1人ひとりの背景を反映し,個別的な問題となっている2,3).
従って,患者がセルフケアを継続していくための支援が重要であり,外来においても個別の対応,つまり同じ看護婦が継続してかかわることが効果的と考えられる.そのような看護提供システムはプライマリ・ナーシング4)として知られているが,外来において,多数の患者を対象にそれを実践した報告は,検索では見つけ得なかった.
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