連載 病院めぐり
社会保険神戸中央病院
中田 恵
pp.836
発行日 2001年7月10日
Published Date 2001/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904387
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当院は昭和23年に神戸市生田区(現在の中央区)中山手通りに,当時の国民病であった結核対策を主目的として5科(内科,外科,産婦人科,耳鼻科,歯科),45床で開設された.1府県1施設を目標に社会保険庁が設立し,全国社会保険連合会に経営を委託した国有民営の施設である.その後,病院の拡充に伴い昭和61年に六甲山系の西に位置する神戸市北区惣山町に病院全体が新築移転し,現在に至っている.また平成8年には緩和ケア病棟(22床)を最上階に増床し,以後は15診療科,424床(うち人間ドック16,開放型病床5)となっている.関連施設としては,昭和46年以来,社会保険神戸看護専門学校を併設し,多数の看護婦を県内外に輩出しているが,平成6年には介護老人保健施設(100床)も併設した.さらに以前の病院跡には山手健康管理センターを設置し,病院に併設した健康管理センターとともに健診事業も行っている.職員は760名,医師は68名であり,現在の病院全体の外来患者数は1日平均1,300名で,神戸市北区の地域基幹病院として病診連携も円滑に行い,広く患者を受け入れている.
産婦人科は現在常勤医3名(部長,医長,医員)と非常勤医1名で構成され,医員の派遣は京都府立医科大学より行われている.付近は閑静な住宅街であるが,移転当時は年間400〜450件であった分娩数も地域住民の高齢化と少子化の影響を受け最近は300件近くと減少傾向にある.
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