特集 ケミカルハザードとしての抗癌剤―その安全管理をめぐる諸事情について
アメリカにおける抗癌剤混注業務の実情
藤田 健二
1
,
古泉 秀夫
1
,
下川 正見
1
1国立病院医療センター薬剤部
pp.279-286
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901893
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はじめに
1970年代の後半から,抗癌剤の取り扱いについて警告的な内容を示す報告が欧米諸国から出されてきた.日本においても最近は,マスコミを通して,特に注射用抗癌剤の危険性がにわかにクローズアップされる時代になった.
抗癌剤の曝露による障害発生の実例報告は少なく,その影響を客観的に,かつ厳密に調査,評価することは非常に難しいと思われるが,それらの報告より,少なくともリスク的要因があると推論される.
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