特集 院内感染防止のための看護マネジメント―MRSAにどう対処するか
感染管理におけるICNの役割とその必要性―英国の状況を通して
三宅 寿美
1
1大阪大学医学部附属病院
pp.220-229
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901827
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院内感染(病院感染)が大きな問題となっている今,Infection Control(感染管理)を無視して看護管理を論ずることはできない.看護管理の専門家は多く存在し,その活躍は認められているところであるが,感染管理のスペシャリストとしての看護婦は我が国では認められていない.感染管理は単に各部門,たとえば病棟,手術部,外来その他の小単位での管理ではその機能を果たさず,広く病院全体あるいは地域にまで管理範囲は及ばなければならない.今回は感染管理のスペシャリストであるInfection Control Nurse(感染対策専門看護婦:筆者訳.以下ICNと略す)について述べその必要性について考えてみたい.
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